2024年8月1日〜4日に掛けて米シカゴにて開催されたビッグフェス Lollapalooza(ロラパルーザ)のメインステージの音響、照明、映像、ステージ制作の電源全てが、ハイブリッド・バッテリー・システムで稼働していたことが発表された。

これはフェスティバルの持続可能性における前例を作るもので、Lollapalooza(ロラパルーザ)を運営する Livenation(ライブネイション)の持続可能性イニシアティブとして取り組んでいる「Green Nation」の一環として行われたものだ。米通信会社 T-Mobile、電力会社 CES Power が協力し、ロラパルーザは米国初のハイブリッド・バッテリー・システムでメインステージを稼働させる主要フェスティバルとなった。


ハイブリッド・バッテリー・システムのメインステージは、1.5MWh以上のバッテリーストレージ容量を展開し、バイオディーゼル発電機の運転時間を最小限に抑えることで、燃料と排出量の大幅な削減を実現。また、騒音や大気汚染の削減は開催地にとっても大きなメリットであり、観客を含め全ての人にとってより良い体験となったことだろう。

Livenation はロラパルーザでの結果と学びを共有し、他のフェスティバルにも使用できるようにする計画を立てているようだ。今年初めに Lollapalooza とレオナルド・ディカプリオが立ち上げた自然保護非営利団体「Re:wild」がグローバルパートナーとなり、この動きを後押ししている。

今年のロラパルーザのラインナップには、SZA(シザ)、Blink-182(ブリンク-182)、The Killers(ザ・キラーズ)、Hozier(ホージア)、Skrillex(スクリレックス)、Tate McRae(テイト・マクレー)、Zedd(ゼッド)、Fisher(フィッシャー)、Four Tet(フォー・テット)など多くのアーティストが参加していた。