Mon, 03 Apr 2023
「PAUL McCARTNEY OUT THERE JAPAN TOUR」と銘打たれた今回の来日公演は、1990年の「Get Back Tour in Japan」、1993年「THE NEW WORLD TOUR」、2002年「driving japan tour」以来4度目の来日公演となる(1966年のザ・ビートルズ来日公演を含めると5度目)。
今回のツアーは、今年5月4日のブラジル公演を皮切りにスタートしたワールド・ツアーの一環で、初めて訪れる地での公演やロック・フェスティバルなども含んでいて、6月18日に71歳の誕生日を迎えたとは思えない精力的なもの。そして演奏曲目もザ・ビートルズのヒット曲が満載で、6月10日にニューヨーク・ブルックリンで行われたコンサートでは演奏曲全38曲中、実に26曲がビートルズの楽曲。ビートルズ時代ですらライヴ演奏されたことがなかった「エイト・デイズ・ア・ウィーク」で幕を開けたこの公演では、当時と全く同じキーで歌われる「レット・イット・ビー」や「ヘイ・ジュード」、「イエスタデイ」らの名曲に加え、ビートルズ時代のジョージ・ハリスンの名曲「サムシング」や、同じくビートルズ時代にジョン・レノンが主に書いたと言われる「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」なども演奏している。
また、現在ポール・マッカートニーはアーカイヴ・コレクションとしてソロ&ウイングス時代のアルバムを最新リマスターで新装発売しており、今年5月にもウイングス絶頂期のライヴ名盤「ウイングス・オーヴァー・アメリカ」を発売したばかりだが、今回のツアーではそんなウイングス時代の楽曲である「バンド・オン・ザ・ラン」や「あの娘におせっかい」などの名曲も披露している。... More Biography