スカンジナビア旋風が巻き起こってる今日のクラブシーン、その根底を支えていると言っても過言ではないテクノ界の雄、Vladislav Delay。Chain Reactionなどでミニマル・ダブ/エレクトロニカを披露するフィンランドのアーティスト、という顔を持つほか、エモーショナルなハウスに踏み込んだ別名義のLuomoとしても有名だ。むしろ日本ではその名で知られているだろう。62分で1曲という構成の\Anima'といった実験的なダブ・エレクトロニカを量産し、新たな旗手として注目を集めてきた彼が、多くのリリースで培った技術と研ぎ澄まされた感性を活かし、2000年にForce TracksからLuomo名義の1stアルバム『Vocalcity』を発表。そして2003年にはポップ感を更に磨きをかけた2ndアルバム『The presentlover』を放っている。中でも1stアルバムからシングル・カットされた「Tessio」が、ハウス~ジャズ・シーンの間で大ヒットを記録している。ダビーなベース・ラインを配した官能的で洗練されたヴォーカル・ハウス・ナンバーで、Francois K.のクラブ・プレイや、沖野修也氏が監修を手掛けたコンピCDに収録されるなど、世界中から高い評価を受け、2ndアルバムにもテイク違いのVer.が収録されるといった熱狂ぶり。フィンランドの郷土料理を食しているかのような、どこか新鮮さを残しつつも深い味わいのある、とにかく「洗練された美」という言葉がよく似合うサウンドが特徴だ。彼のようなオリジナリティ溢れる楽曲を作り出すアーティストは貴重な存在である。...
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