海外ではダンス・ミュージックの隆盛に伴い、それらについて学ぶことのできるサービスや機会が増えており、エレクトロニック・ミュージック専門の音楽学校も多い。例えばロンドンに拠点を置く「POINT BLANK MUSIC SCHOOL」は、NICOLE MOUDABERやALUNA FRANCIS(ALUNAGEORGE)といったアーティスト/DJを輩出しており、2014年にはARMIN VAN BUURENが主宰する"ARMADA MUSIC"や「DJ Mag」と手を組んでオンラインの音楽制作セミナー「Academy of Electronic Music」をGoogle+で企画して話題を呼んだ。
また、「Red Bull Music Academy」のように複合的なタイプの催しがあったり、カナダで行われた芸術フェスティバル「EM15/MUTEK」にてRICHIE HAWTINが自身の制作プロセスについて講演するなど、大型イベント内の企画としてレクチャーが行われる機会も増えた。さらに先日には、DEADMAU5がオンライン学習サービス「MASTERCLASS」の講師に登場するといったニュースも届けられている。
そんな活況のなかで、この度日本(そしてアジア)初開講となるのが、UKのテクノ/ハウス・シーンを代表するレーベル"TOOLROOM RECORDS"による音楽学校「TOOLROOM ACADEMY」。2015年にスタートした同アカデミーの最大の特徴は、実際にDJ/プロデューサーとして成功を収めたアーティストが講師となって制作のノウハウを教えてくれること。レーベルを主宰するMARK KNIGHTはもちろん、彼との共作曲「Man With The Red Face」で知られるFUNKAGENDA、オランダのEELKE KLEJINといった面々が、時に自身のヒット曲を作例にしながら技術を伝授してくれるのだ。2016年にはトロント、ドバイ、アムステルダム、ブライトンの各都市でイベントを行うなど、TOOLROOMではこの学校を通じて新たな才能の発掘と育成に力を注いでいる。
今回の東京版「TOOLROOM ACADEMY」には、20年近くに渡ってシーンの第一線で活躍するスロベニア出身のテクノ・マスターUMEK、そしてUKはブライトン出身の人気ハウス・デュオPROK & FITCHが講師として参加。さらに、レーベルの共同創設者でCEOのSTUART KNIGHTとA&RのPETE GRIFFITHSも登壇し、ダンス・ミュージックの世界におけるキャリアアップや楽曲の作り方について講演を行う。
さらにデモトラックを渡せばフィードバックをもらえることが約束されており、これはDJ/クリエイターを目指す者にとって大きなチャンスと言えそう。実際にレーベルは今年のアカデミーイベントを通じてすでに3件の契約を結んだとのことで、〈このアカデミー参加がきっかけでTOOLROOMからデビュー!〉なんて流れも夢ではなさそう。いずれにせよ海外のトップ・レーベルと直接コネクトを作れる貴重な機会でもあるので、興味のある人はぜひ足を運んでみよう!
TOOLROOM ACADEMYは12月2日(金)レッドブル・スタジオ東京(5F)で12:00~19:00まで開催。チケットは2日通し券、12月2日1日券をお持ちの方のみご入場可能なので、ぜひチェックしよう。
チケット情報はこちらから
2日通し券(12月1,2日)
東京ダンスミュージック・イベントのタイムテーブルは以下からチェック
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TOKYO DANCE MUSIC EVENTとは?
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日本初のダンス・ミュージックに焦点をあてた音楽カンファレンス&イベント「TOKYO DANCE MUSIC EVENT」(TDME)を2016年12月1日(木)、2日(金)、3日(土)開催決定。
アメリカ・マイアミ「WMC (Winter Music Conference)」やオランダ・アムステルダム「ADE (Amsterdam Dance Event)」のように、世界各国では大規模に行なわれているダンス・ミュージックの国際カンファレンスですが、日本においては今回が初開催。
いまや世界のダンス・ミュージック市場は8兆円規模を超えており、日本にもその経済効果は及んでいます。なぜならダンス・ミュージックは言語の壁を越えて、世界中で愛されているからです。特に日本人にとってはハードルが高いと思われていた”言葉の壁”を気にせず、誰もが楽しむことのできる貴重なコンテンツのひとつです。
そのダンス・ミュージックの未来と可能性を探求することで、日本のエンターテインメント業界全体に新たなチャンスをもたらすことができるかもしれません。テクノ&ハウスなどのアンダーグラウンドだけに捉われず、オーバーグラウンドにまで視野を広げ、グローバルなネットワークでダンス・ミュージックの活性化を目指します。
主 催:
東京ダンス・ミュージック・イベント実行委員会
オフィシャルサイト:
http://tdme.com
http://www.facebook.com/TokyoDanceMusicEvent
http://twitter.com/TDME_JP