2020年8月28日〜30日までの期間に、合計11万ポンド(1,562万円)ポンドの罰金が違法レイヴの主催者に科せられた。

この初となる罰金は、イギリスにおいて違法レイヴを阻止するために制定されたもので、イギリスの Priti Patel 書記長は、先週、違法レイヴ、無許可の音楽イベント、さらに30人以上の「違法な」集会の主催者は、1万ポンドの罰金を科される可能性があると発表していた。
 

ロンドン警視庁は、8月29日(土)だけでも21もの未許可の音楽イベント(UME)を解散したと発表している。
ロンドン警視庁の Bas Javid 司令官は、ハックニーのでイスロードにおける1件の摘発で、警官が「新たな法律に違反する可能性のある4名の詳細が報告された」と発表しており、このイベントの調査は継続中であるという。

ロンドン中心部のロックダウン抗議活動においても多数の逮捕者が出ており、活動家の Piers Corbyn(元労働党党首・Jeremy の兄弟)は最高罰金額となる1万ポンドを支払ったとのことだ。

Sky News によると、先週末には1万ポンドの罰金 が11人に科されたとのことで、この中に3,000人が参加したウェールズ南部・バンウェンでの違法レイヴの主催者に発行されたペナルティや、ウェストヨークシャーで開催された多数のパーティーが含まれているとのことだ。

また、リースでは許可されていた音楽イベントが、社会的距離に関する政府のガイドラインを遵守しなかったために閉鎖された。

更に、ノーフォークのセットフォードフォレストで開催されて500人以上が参加した違法レイヴや、エセックスのハーローで開催された違法レイヴでは、イベント開始直前に当局によって数千ポンド相当の音響機器が押収されたとのことである。

なお、イギリスではこれまでに、カウンティ・グレーターマンチェスターで開催された違法レイヴにおいて20歳の男性1人が薬物の過剰摂取の疑いで死亡、18歳の女性1人が性的暴行を受け、更に3人の男性が刺されるといった事件等を始め、違法レイヴにおける様々な問題や事件が連発しており、政府・警察ともに新型コロナウイルス禍における違法集会に関する事態を重く見ていた模様。