おそらく史上最も長い期間未公開だった楽曲が、ついに公開された。
何と、かの有名なウィーン古典派の作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトによる新曲が、2世紀以上も経った今、発表されたのだ。

数日前、ドイツのライプツィヒ市立図書館が、オーストリアの偉大な作曲家モーツァルトの未発表作品を発見したと発表。この作品は、モーツァルトの作品目録「ケッヘル目録」の次の版の準備中に見つかったもので、ライプツィヒ市立図書館で保管されていたものとなる。

これまで、モーツァルトの新たな作品が見つかる可能性は非常に低いと見られていたが、完全にゼロではなかったという。新たな楽曲は弦楽三重奏のための7楽章の作品で、モーツァルトが10代だった1760年代半ばから後半にかけて書かれたと考えられている。

発見された際の曲のタイトルは「Serenate ex C」とされていたが、「Ganz kleine Nachtmusik(とても小さな夜の音楽)」と改名された。同曲は、約12分間の楽曲となる。
現在ザルツブルクにあるモーツァルトの生家で演奏されており、その歴史的な瞬間を目撃するために、各公演前には長い行列ができているようだ。