2025年12月13日(土)、東京都港区芝浦にオープンする「パンとエスプレッソと芝浦ギャラリー」にて、2025年12月13日(土)~ 2026年1月31日(土)の期間、現代アーティスト "Nachara/ナチャラ" の個展「芝浦デイドリーム」が開催される。

「パンとエスプレッソと芝浦ギャラリー」オープニングを飾る初個展

12月13日にオープンする「パンとエスプレッソと芝浦ギャラリー」の記念すべき第1回目として、変化し続ける都市のなかで、失われゆく景色と記憶を描く、注目の現代アーティスト「Nachara/ナチャラ」の個展を開催。
焼きたてのパンとコーヒーの香りに包まれながら、Nachara の作品を気軽にゆっくり鑑賞できる。同展では、幅2.4メートルを超える大型作品を含む新作が展示される。
また、会期前日にはオープニングレセプションを開催。アーティスト本人も在廊し、作品を前に語り合える素敵な時間が届けられる。


 

芝浦デイドリーム

会期:2025年12月13日(土)~ 2026年1月31日(土)
開場時間:8:00~18:00(予定)
定休日:不定休
場所:パンとエスプレッソと芝浦ギャラリー
住所:東京都港区芝浦4丁目9-13 グランドプレシア芝浦 1F
アクセス:JR田町駅から徒歩10分(628m)
入場料:無料(飲食代は別途費用がかかります)
主催:株式会社アートリープ/株式会社日と々と
お問い合わせ:info@artleap.net
Instagram:https://www.instagram.com/bread.espresso.and.art/
予約鑑賞:>>スタッフによるご案内希望の方はこちらから
 

個展「芝浦デイドリーム」ステートメント

私と芝浦の距離は近くて、遠い。
家からの距離はそんなに遠くないはずなのに、自動車の運転免許を持っていない私がそこに辿り着くには電車でぐるりと遠回りして行くしかない。羽田空港にでも行けちゃうなといつも思う。
4年程前、そんな芝浦に私は船舶免許を取るためにせっせと通っていた。遅刻ギリギリの時間に駅から教習所まで13分の距離を走る。芝浦はなぜか大体、晴れていた。ピカピカに磨かれたオフィスビル群の窓ガラスがペカッと日光を反射し、白く高く四角い壁が真っ直ぐ道を作る。そんな明るく無機質な街に、まるで後から流し込んだかのように全く馴染まない潮風を含んだ空気が、走る私の頬を撫でる。見えない海の気配。
そんな記憶に脳を浸しながら歩いていると、気がついたらパンとエスプレッソとに辿り着いていた。塩パンとカフェラテを頼み、席につく。やっと休める安堵感の中、ふと目の前を見上げる。するとそこには巨大なピンクの雪山が聳え立っていた。窓の外、ビルとビルの隙間から信じられないほど大きな山が迫り来るように見えていた。私が気が付かないうちに見えない山がすぐそこまでやってきていたのだ。私の耳元を小さな蛾が横切ったかと思うと、窓をすり抜け、雪山までしゅーっと一瞬で飛んで行った。何処からともなく集まってきた蛾たちが雪山のピンクの稜線を撫でていく。よく目を凝らすとゴツゴツとした山肌で小さな山羊が踊っているのが見えた。
芝浦という街は、白昼夢を見るための大きな透明の装置が地下に仕組まれているようだった。塩パンとカフェラテがそのスイッチになっていた。白昼夢の瞬間が、芝浦には潜んでいる。私はそうやって東京を受け入れてきた。
 

アーティストプロフィール​

Nachara
ナチャラ/ペインター。東京の都市部で生まれ育つ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。
幼少期から都市に生息する昆虫や植物に強い関心を持ち、愛着のある場所がビルや駐車場に変わってしまうという経験を繰り返した。変化の激しい都会の環境の中での喪失体験が制作のルーツになっている。大学時代はHCI領域の研究室に所属し、「都市での生物多様性の保全」をテーマに研究を行い、大学卒業後にペインティングを始める。
主なペインティングのシリーズに、16:9比率のキャンバスに昆虫や植物、風景などのイメージを描き、その上に既存の映像作品からサンプリングされた字幕を描くことで、存在しないアニメーションのワンシーンを描くRANDOM SCENESシリーズがある。
Instagram:@nacharaaa
 
展覧会歴
2025年:「アンツ・リリーフ・ミー!」個展(Galley Blue 3134/東京)
2025年:「Field Notes」二人展(Weekend/東京)
2025年:「4-8-12」個展(EVERANDART/東京)
2024年:「Tonight, they fly to Kilimanjaro」グループ展(A SO-KO 1-11-6 HIGASHIKASAI/東京)
2024年:「Days In The Garden」個展(FabCafe Tokyo/東京)
2024年:「No Brainer(BY ONE PRESS キュレーション)」グループ展(Case Study Studio Bababa/東京)
2023年:「TEA TIME」グループ展(Gallery Stair/ソウル・韓国)
2023年:「RANDOM SCENES」個展(Galley Blue 3134/東京)
2023年:「HIGASHI-KASAI ART BOOK FAIR」(A SO-KO 1-11-6 HIGASHIKASAI/東京)
2022年:「PLAYPIT!」グループ展(Store Room ii/東京)
2021年:「Hanareta Ten」二人展(Gallery Blue 3134/東京)
2020年:「Don’t Pay For Me」グループ展(FabCafe Tokyo/東京、SARUYA HOSTEL/山梨、FabCafe Kyoto/京都)

展示予定作品(一部)

左:ギャッ!/2025/800×225、右:The Hidden Meadow 秘密の草むら/2025/288×162
いつも私に大きい方を/2025/1303×970

同展では、幅2.4メートルを超える大型作品を含む新作を展示。
 

オープニングレセプション開催概要

アーティストとの交流を中心に、
展示作品の鑑賞をお楽しみいただけます。
当日は、お飲みものと美味しいパンをご用意しております。
※いずれも数量限定となりますので、あらかじめご了承ください。
 
日時:2025年12月12日(金)18:00~20:30
※時間中は入退場自由となっておりますので、ご都合のよい時間にお越しください。
会場:パンとエスプレッソと芝浦ギャラリー
住所: 東京都港区芝浦4丁目9-13 グランドプレシア芝浦 1F
アクセス: JR田町駅から徒歩10分(628m)

>>オープニングレセプションの参加申し込みはこちらから


店舗概要
店舗名:パンとエスプレッソと芝浦ギャラリー
住所:東京都港区芝浦4丁目9-13
オープン予定:2025年12月13日(土)
オープニング展示:近日発表予定
企画・運営:株式会社アートリープ × 株式会社日と々と
公式 HP:https://bread-espresso.jp
アートリープ URL:https://artleap.net