Brial、Darkstar、Zombyなどのリリースでも知られるレーベル〈Hyperdub〉ハイパーダブを主宰し、ダブステップ、グライムなど2000年代以降の南ロンドンサウンドを世界的に有名にした立役者、Kode9ことSteve Goodman。
自身の作品のみならず、Mix CDのリリースや、プロデューサーまたリミキサーとしての活動、映画にも楽曲を提供したり、さらにはMIT Pressから “音によっていかに大衆的行動の強制をできるか?”について書いた本「Sonic Warfare」を出版したり、サウンド・アート・コレクティブAudintのメンバーでもある彼は、ギャラリーや美術館で『Unsound Systems』というインスタレーションを行う、極めて多才な人物である。
メインストリームに流されること無く、簡単な道を選ぶこと無く、彼独自の嗅覚を信じ、変化と進化を続けながらハイパーダブを運営し、着々と彼ら自身とダブステップの支持者を獲得してきた。
Kode9が『Black Sun』で作り出した不調和なテンプレートが、今や何百ものプロダクションに増殖してリスナーの耳に届けられている。