Mon, 24 Jun 2024
ハウス・ミュージックの発祥の地、シカゴで生まれ育ったKaskadeことRyan Raddonは、Frankie Knuckles、Marshall Jefferson、Ralphi Rosarioといった大御所勢の影響を受けて80年代の半ばからDJ 活動を始める。大学の進学と共にソルトレイクへ移住してから、音楽活動に専念するようになり、DJ は勿論、レコード・ショップのオーナーといった立場で、ハウス・ミュージックを広げる活動を展開する。その後、サンフランシスコへと移住してからは、OM RecordsのChris Smithと出会い、OM RecordsのA&Rも務めるようになる。10代の頃からアンダーグラウンド・ミュージックへの親しみがあり、その影響からか、サウンドへの拘り、ライブ・エレメントを重視したプロダクションを目指す事へと繋がる。Kaskade名義による活動の意を彼はこう語る。「オーガニックな要素を大胆に使用しながらも、単なるダンス・トラックとしてではなく、歌に重点を置いた自分のスタイルを貫く為」であると。その裏には、これまでに生み出してきたスタイルのブランド化を目論んだ、正に確信犯的な思考が存在していた。サンフランシスコといえば、多くのハウス系アーティストが集まる聖地でもある。スタジオ・ワーク、DJ パーティー?プライベートまでを共に過ごす仲間は、Mark Farinaを始め、Miguel Migs、Jay J、 Julius Papp、Andy Caldwell 等、現代のハウス・シーンを代表するクリエイターだ。中でも、Miguel Migsが運営するNaked MusicとOM Recordsは、よく同系統に語られる事が多い。セクシーでムーディー、そしてダンサブル。BGMとしての機能性も発揮し、 アパレル、カフェ関連などのシーンからも注目されるようになった。この様々な角度からも支持を受けるプロダクションは、本物といえよう。現在までに3枚のオリジナル・フル・ アルバム、そして1枚のヒット・コ レクション・アルバムをリリースしている。1st アルバムの表題曲でもある“It's you, It's me”は、大ヒットを記録。その他にも“Steppin'out”等の人気タイトルを残している。また、MIX CDも“San Francisco Sessions : Soundtrack to the Soul Music”に引き続き、“house of OM”をリリースし好評を博している。ピンクとパール・ブルーが混ざり合ったような中性的且つ鮮やかなサウンドは、時にはロッキン、時にはポップな要素も併せ持つ。2005年10月には日本独自の企画盤“HERE&NOW”をリリースし、異例のセールスを記録する。2006年9月には待望のニュー・アルバム“LOVE...
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