French Fries (Clekclekboom / from Paris)
https://soundcloud.com/mrfrenchfries
https://www.facebook.com/lefrenchfries
Valentino Canzani aka French Fries のストーリーは、1975年に彼の両親が当時の独裁的な政治から逃れるためウルグアイよりアルゼンチンに亡命し、パリへ行き着いた場面から始まる。彼の父親である Pajaro Canzani はウルグアイのマルチ演奏者として、そして自身のグループ “Los Jaivas” のプロデューサーとしてスーパースター的な地位を築いていた。パリに辿り着くと、ドラムや様々な種類のパーカッションを備えたスタジオを再建したが、これがのちに Valentino や彼の妹のリズムセンス、レコーディング技術を幼い頃から習熟させるきっかけとなった。
Valentino は、14歳になる頃にはドラマーとしてその最初の音楽的才能を身につけることとなったが、他の都会の子供と同じように、バスケットボールやアメリカのラップ文化にも親しんでいた。またその頃、Jonathan Chaoul (aka Ministre X, のちの ClekClekBoom の創設者) が、彼にハウスミュージックをはじめシカゴハウス、NYC ハウス、ニュージャージーハウス、バルチモア、ゲットーハウスなど様々なジャンルの音楽の知識を与えていた。また同時期には、その後彼のプロデュースパートナーとなる Bambounou と出会い、彼の制作に大きな変化を与えることとなった。二人がコンスタントに作業を共にすることで、お互いに新たなアイデアや技術を与え合い、各々のサウンドを進化させていくようになると同時に、当時人気だったハードエレクトロのような音楽とはかけ離れた、独自のクラブミュージックを確立することとなった。
2010年には、French Fries として自身初の EP “Arma” を若きペルシア人が運営するレーベル Youngunz よりリリース。この経験は、Adrien Creuse (aka Mr Boo) や Jonathan Chaoul と共に自身のレーベル ClekClekBoom を創設するにあたってインスパイアを与えることとなった。この最初のEPにはサウスアメリカの音楽からヒントを得た ”Senta” が収録されていたが、そのミニマルかつパーカッシブなゲットートラックは、アンダーグラウンドで支持を得ながら、Girl Unit や Bok Bok、Hot Natured、Ben UFO、Justin Martin らをはじめ様々なアーティストから賞賛を得た。
2011年には、ダンスミュージックにさらに焦...
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