Danny Krivitがオーディエンスへ再び見せつける圧巻のプレイ
キャリアのあるダンスミュージックファンには、たまらないニュースだろう。わずか1週間前のFRANCOIS K登場の余韻も冷めやらぬうちに、彼の“BODY & SOUL”の盟友Danny KrivitがAIRのブースへ姿を現す。約40年ものDJヒストリーの中で、Studio 54、The Loft、Shelterといった時代を代表するクラブでプレイし、今なお自身のレジデントパーティ“718sessions”で高い人気を集めるリビングレジェンド。昨年11月にAIRで行われた最新CDリリースパーティでも圧巻のパフォーマンスで満員のフロアを沸かせた彼だが、今回はハウスクラシックセットを日本初公開することとなった。Dannyならではの音世界を、心から味わい尽くしたい。
[Danny Krivit]
ダニー・クリヴィット。かれはこれまでも頻繁に来日してきたが、日本に到着して最初にすることはいつも同じ。渋谷のレコード・ショップに足を運び試聴を繰り返し、折り畳んだ自作のwant listをポケットからときどき取り出しては、「なあ、これの在庫がないか確認してもらえないか?」…DJとしてのキャリアをスタートして約40年が経過したいまも、彼は音楽との新しい出会いに胸を躍らせ、その探究心に妥協はない。1979年にRoxyのオープニングそしてメインDJを4年間務め、その後Studio 54、The Choice、The Loft、Shelter、Sound Factory Barといったその時代を象徴するクラブで活躍してきたが、96年から始まったパーティによってその名はNYを飛び越え世界中に広まった。それまでMr.K名義で秀逸なリエディット作品を残してきた業績もそれに伴い正当に評価されるようになり、数々のコンピレーションCDを発売。それらのほとんどはダンス・クラシックス中心だが、知名度を一気に高めたのはデリック・メイの名曲のカヴァーをよりフロア仕様に仕上げたハウス・アンセムSoul Central “Strings Of Life (Danny Krivit Re-Edit)”の爆発的ヒットである。新旧こだわらず、自分が惚れこんだ楽曲の魅力を(時にはエディットを施し)最大限に活かしてフロアに届けること。それはパラダイス・ガラージやロフトといった70年代から受け継がれてきた精神でもあり、いまも多くのDJやパーティがそのスタイルを謳っているが、当時のサウンドを継承しつつ、現在集客的にも最も成功しているNYのレギュラー・パーティと言えば、彼がレジデントを務めるに他ならない。ダニー・クリヴィットはDJというアートフォームの一つの完成形であり、円熟期を迎えたいまだからこそ、あらためて彼のプレイをじっくりと堪能してもらいたい。(Text by Nagi)
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